真緑色の骨と出会って考えた あんなに嫌だった僧呂の仕事の意味

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編集委員・大久保真紀
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 ソロモン諸島ガダルカナル島で、現地在住のオーストラリア人から譲り受けた骨は真緑色だった。

 大腿(だいたい)骨4本。頭骨もあった。その地で亡くなった日本兵たちの骨だという。

 緑色はこけの色だ。骨が野ざらしにされていたことを意味する。

 東京・西浅草にある寿仙院の34代目住職、崎津寛光さん(49)は衝撃を受けた。僧侶という職業柄、骨を見る機会は多いが、それまで白い骨しか見たことがなかったからだ。

 「まさに草生(む)す屍(かばね)。見た者、知った者の責務を感じた」

 アジア・太平洋戦争で、2万人以上の日本兵が死亡した激戦地・ガダルカナル島を初めて訪れたのは35歳の春。そこから慰霊の旅、そして僧侶としての仕事の意味を見つめる旅が始まった。

寿仙院34代目住職の崎津寛光さん(49)は、帰還した将兵がつくった戦友会「全国ソロモン会」の事務局長を務めています。遺族でもなんでもない崎津さんがなぜ、事務局長になったのか。僧侶としての歩みとともに振り返ってもらいます。今年はソロモン諸島にあるガダルカナル島での戦いがあってから80年です。

 「僧侶になる人生なんてまっ…

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