岸田首相、沖縄の戦没者追悼式に参列 辺野古移設問題には言及せず

有料会員記事

高橋杏璃、光墨祥吾
[PR]

 岸田文雄首相は23日、沖縄県糸満市の県平和祈念公園を訪れ、沖縄戦の犠牲者を悼む「沖縄全戦没者追悼式」に参列した。新型コロナウイルスの影響で、首相の追悼式出席は3年ぶり。首相はあいさつで、米軍普天間飛行場宜野湾市)の名護市辺野古移設問題には言及せず、経済振興に取り組む決意などを訴えた。

 首相は、沖縄の地理的特性などを挙げ、「潜在力を最大限に引き出し、『強い沖縄経済』が実現されるよう、改正沖縄振興特別措置法を最大限に活用しながら沖縄振興に取り組んでいく」と語った。沖縄に集中する基地問題については「基地負担軽減の目に見える成果を一つ一つ着実に積み上げていく」などと述べるにとどまった。

 一方、玉城デニー知事は平和宣言で、緊迫する国際情勢に対して凄惨(せいさん)な地上戦を経験した沖縄から発信する大切さを説く一方、復帰50年を迎えてなお強いられる過重な米軍基地の負担解消に重きを置いた。5月に沖縄の将来像をまとめ、首相に手渡した「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」に触れた。建議書に盛り込まれた、辺野古移設の断念や日米地位協定の抜本的な見直しを強く求めていくと訴えた。

 ロシアによるウクライナ侵攻…

この記事は有料会員記事です。残り1559文字有料会員になると続きをお読みいただけます。