ウクライナをEU加盟候補国に認定 ゼレンスキー氏「心から歓迎」

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ブリュッセル=青田秀樹
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 欧州連合(EU)は23日、ブリュッセルで開いた首脳会議でウクライナを新規加盟の候補国と認定することを決めた。実際の加盟には何年もの時間がかかる見通しだが、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナを明確に新たな「仲間」として位置付け、支える。

 加盟27カ国が全会一致で決めた。ミシェル首脳会議常任議長は記者会見で「歴史的な合意だ。結束と決意の強いメッセージだ」と語った。ウクライナのゼレンスキー大統領は「心から歓迎する。ウクライナの将来はEUとともにある」とツイッターに書き込んだ。

 今後、EUの行政を担う欧州委員会が、ウクライナの汚職対策や、政治・経済への影響力が大きい新興財閥への対応などの進展を年末までに再評価する。EU側が、条件を満たしたと判断すれば加盟交渉の枠組みづくりにとりかかる。

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2022年6月24日10時25分 投稿
    【視点】

    プーチン大統領は17日、ウクライナのEU加盟について「反対しない」という考えを表明しました。この言葉は額面通りには受け止められません。 確かに、NATOという軍事機構とEUという経済的な枠組みは、ロシアにとって持つ意味合いがまったく異なり