インターンもガクチカ… コロナ直撃の大学3年生「何書けば」

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桑原紀彦
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 大学3年生が対象の企業のインターンシップの募集が本格化している。3年生は入学のタイミングで新型コロナ対応の緊急事態宣言が初めて出され、授業やサークル活動など、それまでの学生が謳歌(おうか)していた生活が一変した世代。コロナ禍ゆえに積むことができた経験を選考でのアピール材料にしようと躍起だ。

 「インターンもエントリーシート(ES)が必要で、『ガクチカ』(学生時代に力を入れたこと)や自己PRが求められる。でも、書けることがあまりなくて……」

 専修大経営学部3年の男子学生は頭を悩ませる。1年生の前期の授業は全てオンラインで、後期の対面授業は週1コマのみ。秋にテニスサークルに入ったが、練習は月1回だけ。まともな活動はできなかった。

 3年生になって、練習は2週に1回ほど。夏合宿も予定しており、ようやくサークルらしくなってきた。

 そんな状況で、インターンの募集が始まった。就業体験という建前だが、採用に結びついているとのうわさは耳にしており、「やっておかないと」。ガクチカや自己PRの目玉は、後輩の勧誘に励み、今年度は1年生を70人ほどサークルに入会させた体験だ。「経験が少ないのはどうしようもない。頑張るしかない」

■就活生の6割がインターン経…

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