高校球児はなぜ「自分たちの野球」の表現を使う? 主将の答えは…

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堅島敢太郎
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 高校球児はなぜ、「自分たちの野球」という言葉をよく使うのか。生き生きとしたプレーとは対照的な、具体性に欠ける定型のような表現。耳にするたび、記者は疑問に思っていた。球児や識者に話を聞くと、「自分たちの野球」は奥が深かった。

 「身近で便利な表現だから使っています」。高松東(香川)の門谷嶺亜(れいあ)主将は、小学校の時の指導者が試合前や練習中に使っていたことから、自分でも使うようになったという。

 試合で立て続けに失点した時、「自分たちの野球をしよう」とチームを鼓舞する。みんなで声を出して盛り上げ、流れを作るのがチームの持ち味。「劣勢のときも、一人一人が『声をださないと』とか『雰囲気をあげないと』と再確認できる」と手応えがある。

丸亀の主将「使いません」

 一方、丸亀(同)の坂下丈介(じょうすけ)主将は「使わない」ときっぱり言う。その理由は、自分たちの野球が「犠打などでつなぎ、粘り勝ちする野球」とはっきりしているからだ。

 新チームで初めて主将になり、練習で指示が通らず、悩んでいた。そこで、「目指す野球を具体的に言って、チームに共通認識を植え付けよう」と試みた。

 その「自分たちの野球」を体現したのが春の県大会3回戦。シード校の高松北を相手に、5犠打を決めて好機を広げて得点を重ね、1点差で逃げ切った。

丸亀主将の坂下君は、この言葉が使われる理由を推測してくれました。後半では、コーチング論の視点から高校野球の変化についても考察しています。

 坂下君は、多くの球児がお決…

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