「命救う作品を」牧師は是枝監督に託した ベイビー・ブローカー公開

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ソウル=鈴木拓也
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 是枝裕和監督が初めて手がけた韓国映画「ベイビー・ブローカー」が24日に日本で公開となりました。主演のソン・ガンホさんは今年のカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞しました。

 親が育てられない子どもを預かる「赤ちゃんポスト」を利用した母親、望む夫婦に子どもをあっせんするブローカー、違法なことを捜査する刑事――。そんな登場人物が織りなすストーリーづくりに協力した牧師が韓国にいます。

 「赤ちゃんポスト」をソウルの古びた家がひしめく場所で運営してきた韓国キリスト教会の李鍾洛(イジョンラク)さん(67)。劇中で語られるセリフの一つには、李さんが是枝監督に託した思いが詰まっていると言います。李さんに聞きました。

 ――映画を構想していた是枝監督に、助言をされたそうですね。

 12年ほど前に、ベビーボックス(赤ちゃんポスト)を運営する施設を始め、これまでに2千人近くの赤ちゃんを預かってきました。

 是枝監督が訪ねてきたのは2020年1月でした。2時間以上、私の話に耳を傾けてくれました。

 伝えたのは、ここは赤ちゃんを安全に保護する場所であると同時に、未婚の母親たちの避難所でもあるということです。

「映画の力」に託した思い、劇中の一言に

李さんは「映画の力」を信じ、思いを託しました。作品ができあがった今、劇中のある一言に、思いの行方を感じたそうです。インタビューの後半では、これまでどのような悩みや思いをもった人たちが、李さんの赤ちゃんポストを訪れてきたのか、聞かせてもらいました。

 「この世に必要のない命、生…

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