将棋界に「大きな一歩」 佐藤会長×杉本八段、天空の新対局場で対談
東京の将棋会館、大阪の関西将棋会館に続く、日本将棋連盟の3番目の公式対局拠点として「名古屋将棋対局場」(名古屋市中村区)が新設された。名古屋駅前の47階建て複合商業施設「ミッドランドスクエア」(高さ247メートル)25階の一部に実現した、「天空の対局場」だ。こけら落としとなった22日の対局にそれぞれ臨んだ日本将棋連盟会長でもある佐藤康光九段(52)と、藤井聡太竜王(19)=王位・叡王・王将・棋聖と合わせ五冠=の師匠でもある杉本昌隆八段(53)に、開場を前にした名古屋将棋対局場で語り合ってもらった。
今年度は、第81期名人戦・順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)全698局のうち、100局が名古屋で指される予定。対局場は100メートル超の25階にあり、眼下には、名古屋の街が広がる
佐藤九段 いや~心躍りますね~。景色が非常に新鮮です。相乗効果で良い将棋を指せそうな環境ですね。普段とは違う特別感があって、タイトル戦のような気持ちになりそうだなあ。
杉本八段 ちょうど正面にテレビ塔が見えますね。名古屋城も見えるかな……あ、見えた。子どものころからよく知った街並みが見える場所で公式戦を指せることに喜びを感じます。東海地方の棋士はもちろん、東京や大阪からも利便性がいいので最高の立地ですよね。
ミッドランドスクエアに名古屋オフィスを置くトヨタ自動車が、東海地方での将棋界の発展の一助にと協力し、実現した
佐藤 東海地方に対局場を…