アナザーノート 秋山訓子編集委員
伊藤沙綾さんは都内の大学に通う3年生。多文化共生教育を学んでいる。「かわいいものやファッションが好き」な女子大学生で、勉強をしながらファンシーショップのアルバイト店員をしている。大学入学の年にコロナ禍が始まり、最初からオンライン授業で、サークルには結局きちんと入らなかった。
ニュースレター「アナザーノート」
アナザーノートは、紙面やデジタルでは公開していないオリジナル記事をメールで先行配信する新たなスタイルのニュースレターです。今回は6月26日第96号をWEB版でお届けします。
彼女はいま、地方政治に非常に関心を持っている。いつか市議会議員になってみたいと思うほどに。
きっかけは、出身地である大分県臼杵市の「第2次男女共同参画基本計画」(2017年度~26年度)だ。
せっかく大学に入ったものの、授業はすべてオンライン。上京もできずに実家から授業を受けていたときに、臼杵市からアンケートが届いた。同計画の一環で、5年に一度、18歳以上の市民に無作為抽出で意識調査を行っているものだった。職場における男女の不平等や、家庭での役割分担、男性の家庭・地域への参加のために必要なことなどの質問が並んでいた。
それをきっかけに初めて計画…
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