西川周作を強くした2度の挫折 「あの時があったから」無失点記録へ

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岩佐友
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 浦和レッズのGK西川周作(36)が曽ケ端準(元鹿島アントラーズ)の持つJ1のGK無失点記録、169試合にあと1試合に迫っている。2005年に大分トリニータでデビューし、サンフレッチェ広島を経てプロ18年目。GKとしての心構えや無失点へのこだわり、今季苦しむチームを主将として引っ張る思いを明かした。

 J1で539試合に出場して、無失点は168試合。印象に残る試合を聞くと、「僕はどっちかというと、失点した試合の方が覚えている」と返ってきた。

 デビュー戦もその一つだ。

 大分時代の05年7月2日、ホームでの横浜F・マリノス戦だった。

 「前日から足ががくがくしちゃって、緊張して寝られなかった。テレビで見ていた人が対戦相手。夢のような感覚だった」

 前半は0―0。だが後半、FW大島秀夫とFW坂田大輔にゴールを許した。

 「いいセーブもあり、乗っていたんだけど。後半に力の差を見せつけられた」

 4日後、アウェーでの柏レイソル戦は0―0。初めての無失点試合だが、「全く覚えていない」。

 失点を記憶に刻むのは、大分時代の吉坂圭介GKコーチからの教えが大きい。

 「1点とられても、全然問題ない。そこから、ちゃんと学べばいい」

 失点こそ、成長のチャンスと考える。

 「悔しさはもちろんあるけど、次に同じような場面が来た時にどう対処するか。無失点は失点を重ねた上での成果だと思う」

失点は少ないのに勝てない試合が多い今季。西川選手は主将として批判されることも正面から受け止めています。今の胸の内を明かしました。

 18年間のプロ生活を振り返ると、心が折れそうになった時期が2度ある。

 1度目は17年。パフォーマンスが安定せず、長年選ばれていた日本代表も外された。うまくいかないいらだちがさらにプレーに影響する、という負の連鎖だった。

 当時の土田尚史GKコーチ(現浦和SD)に、まっすぐ目を見て言われた。

 「今の周作のパフォーマンス…

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