魔法の言葉は「がんばりパワー!」 病室の少女がつむいだ妖精の物語

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上野創
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 病室のベッドに一人でいると、妖精たちが現れ、魔法と笑顔で勇気をくれた――。小学6年の女の子が病室での経験を元に考えた物語が、絵本になった。治療や検査を乗り越えるたびに手渡されたビーズを題材に、魔法の言葉「がんばりパワー!」とともに前へ進む姿が描かれている。

 絵本作家デビューの夢を果たしたのは、東京都狛江市のおおにしわかさん(12)。縦19センチ、横13センチほどの小さな作品「ビーズのおともだち」(ニジノ絵本屋)がこの春、世に出た。

 絵本は、窓の外で降る雨を、女の子がひとり病室のベッドで見ている場面から始まる。治療や検査を頑張るたびにもらえるビーズを手にして笑顔になったけれど、カーテンが引かれてひとりきりに戻ると、涙がぽろり。

 そこへ、色や形の異なるビーズから妖精が次々と飛び出し、魔法で女の子を励ます。勇気をもらった女の子は「元気になったら一緒に踊ったり歌ったりしよう」と約束し、「みんなの おかげで これからも ずーっと がんばれそうです!」という言葉で物語は終わる。

 わかさんが小児がん「神経芽腫」と診断されたのは4歳のとき。手術を受けた後も、入院と一時退院を繰り返してきた。今も都内の病院で治療を受ける。

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