李承信が本名にこだわる理由 朝鮮学校卒で初のラグビー日本代表選手

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松本龍三郎
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 5月末、朝鮮学校の卒業生からラグビー日本代表が誕生した。

 リーグワン1部・コベルコ神戸スティーラーズの李承信(りすんしん・21)。母校・大阪朝鮮高によると、朝鮮学校卒で、年齢などの制限がない15人制代表に選出されるのは初めてのことだ。

 25日に行われる「リポビタンDチャレンジカップ」のウルグアイ戦で、控えながら初めて試合の登録メンバーに名を連ねた。

 李は、大阪朝鮮高3年生の時に主将として全国高校ラグビー大会に出場。高校日本代表や20歳前後の選手で構成される「ジュニア・ジャパン」にも選ばれた注目株だ。ハンドリングに優れ、相手防御の穴を見つけると巧みなフットワークで前進する。中学までサッカー経験があり、飛距離と正確性を兼ね備えたキックも魅力だ。

海外挑戦も視野に強豪大退学 思わぬ形でトップリーグへ

 高校卒業後は強豪・帝京大へ進んだが、海外挑戦を視野に2年生の時に退学。その計画がコロナ禍で頓挫し、結果的に同年代より一足先に国内トップレベルのリーグへ飛び込んだ。

 神戸加入2年目の今季、CTBやSOで先発の座をつかむと、そのプレーが日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の目にとまった。

 代表合宿メンバー発表の会見で、ジョセフHCは李について「ハングリーさを持っている。常に、(代表の)ジャージーをほしいという意欲が伝わってきた」と評価した。

在日コリアンとしての「自分」

 李には、自分の「コミュニティー」に対する強い思いがある。

 神戸市で生まれた韓国籍。小、中、高はすべて朝鮮学校へ通った。父や2人の兄に影響され、4歳から楕円(だえん)球を追いかけた。成長するにつれ、自分たちのルーツや歴史を知った。

 「日本で生きづらいと思った…

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