国の重要文化財が投票所に 青森・旧弘前偕行社「投票率アップを」

参院選2022

土肥修一
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 国の重要文化財で投票できます――。

 青森県弘前市は7月10日投開票の参院選で、市内の投票所の一つに「旧弘前偕行(かいこう)社」を使うことを決めた。市によると、重文を投票所にするのは全国的にも珍しいという。担当者は「なかなかできない経験なので、ぜひ投票に来てほしい」と呼びかけている。

 旧弘前偕行社は1907年、陸軍第8師団の将校の親睦施設として建設された。木造平屋建ての洋風建築で、ルネサンス様式を基調とした華やかな細部のつくりや、陸軍関係施設の代表的遺構として価値が高いとされ、2001年に国重文に指定された。現在は市内の専門学校が管理している。

 今回の参院選を前に、学校側が建物を投票所として使うことを提案し、実現した。投票できるのは、周辺に住む約1200人の有権者で、普段は大人300円の見学料が必要だが、投票に訪れた人は無料で見学できるという。

 この地区の投票率は前々回の16年の参院選は52・50%だったが、前回19年は43・98%と低下している。市選挙管理委員会の担当者は「これを機に地元の重要文化財について知ってもらい、投票率アップにもつながれば」と期待する。(土肥修一)

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