雨上がりの空を、ヒバリがさえずりながら飛んでいく。6月中旬、兵庫県赤穂市の赤穂大石神社であった骨董(こっとう)市。レトロな看板や絵画など、数十店が思い思いの品を販売する中、美術品販売業の三好正英さん(73)=神戸市兵庫区=はシートの上に陶磁器を並べていた。
愛好者が立ち止まっては、品定めや値交渉をしていく。三好さんも売るだけでなく、隣の店から皿を購入した。「幕末期の日常雑器です。この絵付けがいい。線によどみがない」と笑顔を浮かべた。
好きだった古い焼き物などの売買を始めたのは、約10年前。定年まで神戸市の職員を務めた。「人と出会い、人に助けられた。だから、人生第二幕は古物を通して人を笑顔に出来ればと思いました」
参院選の一票、あなたはどんな思いを込めますか――。商店街で、イベントで、公共施設で。「ひょうごの街」に様々な関心を持って暮らす有権者を訪ね、話を聴きました。
市職員時代は、地域の中核病…
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