茶会に歌会、スケートも 明治の庭園が登録記念物に

林瞬
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 明治時代に造られた茨城県常陸大宮市の「岡山氏庭園(養浩園〈ようこうえん〉」が、国の登録記念物(名勝地関係)に登録される見通しになった。文化審議会が17日、文部科学相に答申した。

 県内の登録記念物は、2014年に指定された北茨城市の「岡倉天心旧宅・庭園及び大五浦・小五浦」に次いで2例目となる。

 常陸大宮市教育委員会によると、岡山氏庭園は、明治初期に岡山酒造(廃業)を創業した岡山仙太郎が、自宅敷地内に造った回遊式の庭園だ。約3千平方メートルの敷地内に、偕楽園の好文亭を模して造られたとされる3階建ての楼閣「喜雨亭(きうてい)」のほか、中島のある池や岩山などがある。喜雨亭は今年、登録有形文化財(建造物)にも指定される見込みだ。

 かつてはここに文化人が集まり、茶会や歌会が開かれた。住民にも開放され、子どもたちが凍った池でスケートをして遊んでいたという。今は、年に数回程度不定期に開放している。

 また、文化審議会は国の史跡の指定についても答申した。1952年に国の特別史跡に指定された石岡市の「常陸国分寺跡」で、2019年と20年に調査した「版築遺構」が追加指定されることになった。

 版築とは、地面を掘りおこし、土を突き固めながら丈夫な土台を造るための技術で、今回見つかった遺構は掘り進めた深さが140センチもあった。石岡市教育委員会によると、相当大きい遺構で、七重の塔のような大きい塔が建築された可能性があるという。(林瞬)