山下洋輔が語る伝説のライブ ヘルメットの学生もシンとして聴いた

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構成・野波健祐
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 ジャズピアニストの山下洋輔さん(80)が1969年に早稲田大学構内で演奏した「伝説のライブ」を再現するイベントが7月12日に開かれる。作家の村上春樹さん(73)の呼びかけにより実現した企画で、当時と同じ顔ぶれの山下トリオで演奏する。「我々の演奏が若い世代に何ごとかを伝えることになれば」と語る山下さんに、「伝説」がいかにして生まれたのか、ふり返ってもらった。

 ――「伝説のライブ」とは、69年7月、学園紛争によりバリケードで封鎖された大学構内に山下トリオが「乱入」し、学生たちの前でフリージャズを演奏したライブですね。今回の企画はそれを再現するそうですが、どういう経緯で実現することになったのでしょうか。

 早稲田の国際文学館(村上春樹ライブラリー)がオープンするときの記者会見で、村上さんが伝説のライブのことを話されて、それがきっかけとなって、声がかかったんです。69年に早稲田の学生だった村上さんがプロデューサーになってくださって、当時のトリオ(山下、中村誠一、森山威男)で大隈講堂に出かけていって演奏することになりました。

 ――元々のライブは当時、東京12チャンネル(現・テレビ東京)のディレクターだった田原総一朗さんが仕掛けたそうですね。後にその経緯がドキュメンタリー番組として放送され、「伝説」になりました。田原さんは、何かハプニングが起きることを期待して山下さんに声をかけたということでしょうか。

 もちろんです(笑)。そのこ…

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