公正な市場裏切ったSMBC日興 八田氏「内部からの規律づけを」

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聞き手・江口英佑
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 SMBC日興証券による株価操作事件では、法令順守体制の機能不全などが明らかとなっている。調査委員会が24日に出した報告書も、経営陣の意識の低さや人事をめぐる問題などを指摘している。証券業界では日興を含めこれまでも不祥事が続いてきたが、再発防止が不十分で問題が繰り返されている。企業統治に詳しい八田進二・青山学院大名誉教授に聞いた。

 ――報告書で管理部門が適切に対応できなかったことなどが示されました。

 副社長という権限を持った人が、違法性のある取引を部下と組織ぐるみで行った。公正な市場の仲介人であるべき立場なのに、それを裏切りました。組織的な責任が問われないといけません。証券会社は利益至上主義と言われ、社員間の競争は激しい。そのため、社員の倫理観は希薄になりがちです。

 ――対策はあるのでしょうか。

 組織的にコンプライアンス(法令や社会規範の順守)の意識を浸透させないといけません。そのためには、トップが率先し見本を見せる。ただ、今回の場合は副社長が関わっているとされています。事件に関わっていた責任ある人は役員を含めて全て交代させるぐらい、ドラスティックにやらないといけません。

 ――組織改革は進むのでしょ…

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