ウクライナでは、侵攻を続けるロシア軍の攻撃で、民間施設への被害が拡大しています。ミサイル攻撃を受けた中部クレメンチュクのショッピングモールでの死者数は少なくとも20人に膨らみました。北東部ハルキウでは通行人ら5人が亡くなり、南部ミコライウ州では6歳の子供も犠牲に。主要7カ国首脳会議(G7サミット)で首脳らはロシアへの非難を更に強め、中国に対してもロシアに圧力をかけるよう求めました。
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■■■6月29日(日本時間)■■■
18:00(モスクワ12:00)
ミサイル攻撃は「フェイク」
ロシア外務省のザハロワ報道官は29日の定例会見で、ウクライナ中部クレメンチュクで27日に起きたショッピングモールへのミサイル攻撃について「ウクライナのフェイク(偽情報)だ」との主張を展開した。
ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官によると、ミサイル攻撃では少なくとも20人が死亡、59人が負傷。行方不明者の情報も40件以上に上る。ゼレンスキー大統領はロシアが意図的にモールを狙ったと非難している。ロシア国防省は、攻撃したのは軍事関連施設で、結果的に「隣接する営業休止中のモール」に延焼したと主張している。
16:29(キーウ10:29)
プーチン氏は「侵略の病だ」
ウクライナのゼレンスキー大統領は29日公開された米NBCテレビのインタビューでプーチン・ロシア大統領の病気説について問われ、「彼に何が起きているのかは知らない」とした上で、「彼はあなたが言うよりもっと複雑な病気にかかっている。我々の国民との関係に関わる病気、『侵略の病』だ」と述べた。
ゼレンスキー氏は「これは1人の人間の問題ではない」とも強調。「ロシアの大統領を取り巻く多くの人が『行き過ぎた野望』という病気にかかっている。国際法を理解しない病気、人命を尊重しない病気だ」と話した。
15:47(ヘルソン09:47)
ロシア、編入問う住民投票を準備か ウクライナ南部ヘルソン州
ウクライナ南部ヘルソン州の親ロシア派幹部は29日、ロシア国営タス通信に「ヘルソン州はロシア連邦に入り、その構成体となる決断を行う」と述べ、ロシアへの編入を問う住民投票の準備に入ったことを明らかにした。投票実施の前提となる居住者調査を始めたという。
2014年にロシアが併合したクリミア半島に接するヘルソン州はロシア軍が3月に大半を支配下に置いた。ロシアは占領したウクライナ南部でロシア語教育や通貨ルーブルの流通など地域の「ロシア化」を進める方針。親ロシア派幹部はロシアの大手銀行の支店開設を準備していることも明かした。
14:50(キーウ08:50)
インドネシア大統領がキーウに
ジョコ大統領が29日、ウク…