中国の習近平氏、2年半ぶり本土以外へ 香港返還25周年式典に出席

香港=奥寺淳
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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席が、7月1日に香港で開かれる中国への返還25周年記念式典に出席する。国営新華社通信が25日伝えた。習氏が香港を訪れれば、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年1月以来、2年半ぶりの中国本土外への訪問になる。

 習氏は、7月1日に香港政府トップの行政長官に就く李家超(ジョン・リー)氏の就任式にも出席する。

 中国共産党・政府のトップはこれまで、返還記念式典には5年ごとの節目に出席してきた。習氏の香港訪問は2017年以来で、20周年式典の演説では「中央の権力に挑戦する動きは絶対に許さない」と独立派を念頭に警告していた。

 習氏は今回の訪問で、20年6月に制定した香港国家安全維持法国安法)により反中国的な動きがなくなり、「愛国者による香港統治」が進んだことを成果として誇示するとみられる。

 香港は今年、「一国二制度」のもと高度な自治が保障された50年間の折り返しの年。しかし、香港では24日にも1860人の新型コロナ感染者が出ており、ゼロコロナ政策を続ける中国本土から習氏が訪れるかに注目が集まっていた。

 通常は北京から香港に来る場合、到着後に7~14日間の隔離が必要。しかし香港メディアは、習氏が訪問する場合、逆に受け入れる香港側の高官や警備員、中国国旗を持って習氏を出迎える子供たちを事前にホテルで隔離し、北京から来る習氏らに感染させない対策をとると報じていた。(香港=奥寺淳