日本医師会長選、新会長に松本氏を選出 中川氏は異例の1期で退任

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村井隼人
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 任期満了に伴う日本医師会(日医)の会長選が25日に投開票され、常任理事の松本吉郎氏(67)が副会長の松原謙二氏(65)を破って新会長に選出された。任期は2年。

 会長選には当初、現職の中川俊男氏が2期目を目指していたが、運営方法をめぐる日医内の不満の広がりや、松本氏の出馬意向を受けて立候補締め切りの直前に断念。2年でのトップ交代となった。1期目の現職が不出馬を選ぶのは異例。

 新会長に就く松本氏はこの日の記者会見で「日本医師会の役割は国民の命と健康をしっかりと守ること」と強調。2年余りの新型コロナウイルスへの対応をめぐって一部で日医の対応に批判も出たが、「もう少し行政とも連携を取って、わかりやすいかたちで国民の皆様に情報発信するのは大きな課題だ」と話した。また「会員や医師の信頼に応えられる日本医師会へと努力し、それがひいては国民の皆様の信頼につながる」とも述べた。

 岸田文雄首相が今月打ち出した、新たな感染症に備えた抜本的強化策については、「(内閣感染症)危機管理庁は元々日医も望んでいた。関わりながら検討していきたい」と話した。感染症法改正に対しては、「必要なものであれば検討していかなくてはならない」とするにとどめた。

 一方、「日医の力を十分に発揮できるようにするため組織力の強化が必要」とも指摘。会員数を増やして影響力の拡大を図る姿勢も示した。現在10人の常任理事の定員を増やし、財界や政界との連携強化も掲げた。

 松本氏は皮膚科医で、2016年から日医の常任理事を務めてきた。

 開票結果では、投票した376人のうち、松本氏が各地の医師会の支持を固めて310票を獲得。松原氏は64票、白票と無効票はともに1票だった。日医は自民党の有力な支持団体とされ、医療政策に大きな影響力を持つ。会員数は約17万4千人。(村井隼人)

会長選挙後の記者会見

 日本医師会の松本吉郎新会長との会見でのやりとりは次の通り。

 ――松本会長は公約でも国民の信頼の回復に向けての情報発信を掲げていましたが、背景には医師会がコロナ対応をめぐってどんな課題を抱えていたと考えていますか。

 「現在は当初とは違って医療…

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