ハンカチ王子がボールの次に握ったカメラ 銀座で写真展

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抜井規泰
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 「ハンカチ王子」の愛称で2006年夏の甲子園をわかせ、昨シーズン限りで現役を引退した斎藤佑樹さんの写真展「引退後の景色」が25日、東京都中央区銀座5丁目のソニーストア銀座で始まった。

 高校時代の絶大な人気とは裏腹に、プロ野球で大きな花を咲かせることはできなかった。11年で通算15勝26敗。「正直言って、悔いはあります。でも、ずっと立ち止まっているわけにはいきません」。グラウンドを去り、再び歩き出そうとする斎藤さんの傍らに、カメラがあった。

 現役時代に投球フォームのチェックのために購入したデジタルカメラ。引退し、動画ではなく何げなく写真を撮ったその時、一瞬を切り取る表現力に魅せられた。北海道・大雪山国立公園の然別(しかりべつ)湖にある「湖底線路」。湖の底へと消えていく線路を撮影した作品は、線路に自分の将来を重ね「見えない先へ」とタイトルをつけた。

 写真もそうだが、文章も絵画も、あるいは料理であっても、ひとが生み出したものには、そのひとの人格がにじむ。鼻持ちならない人物が書いた文章は、どこか臭気が漂う。優しい人の文章には、優しさが宿る。斎藤さんの写真には、被写体を見つめる純粋さや厳しさ、それに、引退後の自身への決意がにじむ。

 彼がこれほど写真にのめり込むとは――。

 記者はかつて、野球担当とし…

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