アルコール検知器不足、10月の検査義務化に暗雲 児童5人死傷1年

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竹中美貴、伊藤繭莉、編集委員・吉田伸八
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 千葉県八街(やちまた)市で児童5人が飲酒運転のトラックにはねられて死傷した事故から、28日で1年を迎える。事故を機に、政府は全国の通学路の安全点検を実施。今年10月からは、八街で事故を起こしたような一部の「白ナンバー」車にも飲酒検査が義務づけられるが、アルコール検知器の生産が追いつかず、制度の一斉導入が危ぶまれる事態にもなっている。

 「この1年は大人も含めてみんな涙を流してきた。地域全体が暗くなっていた」。被害に遭った児童たちが通っていた小学校の前PTA会長・浜詰大介さん(46)はそう振り返る。

 現場の通学路には事故後、ガードパイプ、車を減速させる隆起、速度規制の標識が設置された。ただ、抜け道として交通量は多く、今も地域の人や市職員が登下校の見守りを続ける。

全国の通学路、7万6千の危険箇所

 事故をきっかけに、政府は全国の小学校で通学路の安全点検を行った。約7万6千カ所の危険箇所(昨年12月末時点)が確認され、来年度末までに対策が取られる予定だ。

 一方で浜詰さんは「道路を改善するだけでは、飲酒事故は防げない」という。

 逮捕されたトラック運転手は15年前から飲酒運転を繰り返し、公判では「(酒は)お守りみたいなものだった。自分は大丈夫、事故を起こさないと思っていた」と供述した。

 「飲酒運転はダメだと時間をかけて声を上げ続けるしかない」。いまは県PTA連絡協議会の会長を務める浜詰さんは、PTAの全国組織をはじめ、各所で事故の教訓を伝えている。

記事の後半では、アルコール検知器が深刻な品薄になっている現状に迫ります。

 「アルコール検知器を500台、できるだけ早く購入したい」

 健康機器メーカー「タニタ」…

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