「鉄腕」として築いた地位 西武・平井克典が思いを封印して放つ光

埼玉西武ライオンズ

山口史朗
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 一度は思いを封印した「先発投手」として、光を放ち始めた。

 「要所で友哉(捕手の森)がいいところを引き出してくれて、それにこたえられてよかった」

 巧みに内角を攻めた。

 この日の敵地は左翼方向への強い風。左打者が引っ張った打球は押し戻される。左が7人並ぶ相手に内角への直球、スライダー、カットボールで強気を貫いた。6回無失点の投球を「友哉を信じて投げるだけだった」と振り返った。

 中継ぎとして「鉄腕」のイメージを築き上げたのは3年前。18年の64試合に続き、19年も81試合に投げ、リーグ連覇に貢献した。

 新たな自分を、と昨季は志願して先発に挑戦。が、うまくいかなかった。一転して今季は「わがままを言える立場ではない」と中継ぎからスタートした。

 再び先発として白羽の矢が立ったのは、5月28日のDeNA戦。以来、これで4試合続けて5回以上を投げ、すべて2失点以内だ。

 「テンポ良く、いい流れをもってこられるようにと思って投げている。去年の経験が生きていると思います」。30歳の進化だ。山口史朗

 辻監督(西) 14度目の零封勝ちの投手陣について「これからもっと暑くなってくる。疲れが出てくるので、(起用を)うまくやらないといけない」。

 ジャンセン(西) 来日1号の決勝2ラン。「日本での第1号なので、しっかりケースに入れてマンションに飾りたいと思います」