梅雨でもバットは湿らない つながる阪神打線、昨季以上の「余力」が

阪神タイガース

大坂尚子
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 (25日、プロ野球 阪神タイガース10―0中日ドラゴンズ)

 試合開始から降っていた雨を、阪神は恵みの雨に変えた。

 1―0で、二回表終了後から25分間中断。守る中日が集中力を保ちにくいところを突いた。先頭の梅野隆太郎がフルカウントから安打で出塁。2死後、敵失が絡んでまず1点を取った。

 なお2死一塁で3番近本光司が22試合連続安打となる左前安打、佐藤輝明もつないで満塁に。ここで6月は10本塁打の大山悠輔が、真ん中に来た初球を左翼フェンス直撃の2点二塁打にした。

 「みんなのつなぐ気持ちが大きかった。前を向いて、チームがいい状態で上がってきている」と口火を切った梅野は言う。

 1年前とはほぼ正反対のシーズンになっている。昨季は序盤で勝ち越し21をつくったが、夏場から失速。前半戦で新人離れの活躍を見せた佐藤輝が8月からリーグワーストの59打席連続無安打を記録するなど、打線が湿り、最終的にヤクルトと5厘差の2位に終わった。

 今季はリーグワーストの開幕9連敗とつまずいたが、6月は13勝5敗1分けと上り調子だ。5月まで2割台前半だったチーム打率も、6月だけなら2割7分5厘。この日の一~三回は、いずれも2死から得点するなど粘りも出ている。

 先発全員の14安打で10得点の快勝に、「打線の状態も上がってきているし、中継ぎ投手陣も豊富にいるので、色々な戦い方ができる」と矢野監督。湯浅京己、岩崎優、アルカンタラと、救援の柱を順番に登録抹消し、休ませることもできている。余力を持ちながら、夏場の戦いに向かう。(大坂尚子)