自宅は避難後に爆破、ウクライナの男子生徒が単身で大阪の高校に

ウクライナ情勢

浅倉拓也
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 ロシアに侵攻されたウクライナから男子生徒1人を受け入れた興国高校(大阪市天王寺区)で25日、陸上自衛隊の音楽隊による演奏会が開催され、その幕あいに歓迎セレモニーがあった。

 生徒はオレクシー・パーコムチュクさん(17)。全国の日本語学校で結成した「ウクライナ学生支援会」(JSUS)の支援で、興国高校への留学が決まり、20日に単身で来日した。

 パーコムチュクさんは首都キーウ(キエフ)出身。3月から家族とポーランドで避難生活を送っていた。キーウでは爆撃の音が数分おきに聞こえ、恐怖を感じたという。避難した後、自宅アパートは爆撃で破壊された。成人男性は原則、国外に出られず、父親はいまも祖国に残っている。

 もともと海外留学に興味はあり、「まったく文化が違う日本に行くのも面白いと思った」。子どものころからアニメで日本には親しみを持っていたという。インターネットでJSUSのことを知り、自ら連絡をとった。家族は当初、日本行きに心配していたが、いまは安心しているという。同世代の友人の多くも戦争が始まった後、欧州各国や米国などに留学に出ているそうだ。

 英語が得意で、興国高校では留学生らと早速仲良くなった。「日本人はとても親切でフレンドリー」。日本人の生徒らともSNSで交流を始めているという。(浅倉拓也)