あしなが育英会、石川と富山で募金活動 2年半ぶりに全国規模で再開
マハール有仁州
病気や災害などで親を失った遺児らを支援する「あしなが育英会」は25日、石川県と富山県の街頭で募金活動を行った。コロナ禍で中断されていた全国規模での募金活動を約2年半ぶりに再開し、7月2日には福井県のJR福井駅西口と、JR敦賀駅の観光案内所前で行われる予定。
この日は石川県の近江町市場など4カ所、富山県の富山駅前で実施した。JR金沢駅東口で募金を呼びかけた大学生の川内智大さん(20)は、小学校時代に母を病気で亡くし、高校生の時から奨学金を受け取っているという。「募金は遺児の支援にとても大切。みなさんに遺児問題を知ってもらえれば」と話した。
同会によると、今年度のあしなが奨学生は石川県に46人、富山県に52人、福井県には49人。今年4~5月にかけて実施した調査では、ガソリン代や食費の上昇を受けて遺児家庭がさらに困窮しているという。
募金は郵便振替口座「あしながさん奨学生係」(00180・0・15595)や、ウェブサイト(www.ashinaga.org)で受け付けている。(マハール有仁州)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。