米最高裁の政治化を象徴 中絶の権利認めず、49年ぶり判例変更

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ワシントン=合田禄、ニューヨーク=中井大助
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 米連邦最高裁は24日、人工妊娠中絶憲法で保障された権利として認めない判決を言い渡した。最高裁は1973年、「ロー対ウェード」の判決で中絶を選ぶ権利を認めていたが、49年ぶりに判例を変更した。73年の判決は保守派らが「司法による政治介入」と批判し、長年にわたって見直しを求めてきた。ただ、今回の判決も最高裁の政治化を象徴する内容となった。

 73年判決で最高裁は、国家から個人の行動が制約を受けないプライバシー権に、中絶を選ぶかどうかの選択が含まれると判断。胎児が子宮外で生存できるようになるまでは中絶は認められるとした。現在の医療水準で、その基準は「妊娠22~24週ごろよりも前」とされている。

 今回の訴訟は、胎児が一定の発達を遂げた妊娠15週以降の中絶を禁じた南部ミシシッピ州の法律をめぐり、州内に一つしかない中絶クリニックが「憲法に反する」と訴えていた。

 73年判決が破棄されたこと…

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