高校野球静岡大会、Aブロックに強豪ひしめく 静岡高はCブロック

魚住あかり、黒田壮吉
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 7月9日から試合が始まる第104回全国高校野球選手権静岡大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が25日、静岡市清水区の清水テルサであった。109校107チームの対戦相手と日程が決まった。

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 抽選会の冒頭で、県高野連の高橋和秀会長があいさつした。コロナ禍で独自大会となった2年前を振り返りながら、「悔しい思いをした先輩の分まで、すばらしい大会になるようがんばってほしい」と述べた。

 抽選はシード校の主将からくじを引いた。対戦カードが決まると、見守った部員たちから時折どよめきが起こった。

 初戦の相手が決まった主将たちは、大会に向けて気持ちを新たにした。静岡市立は、昨秋の東海大会で準優勝した聖隷クリストファーと対戦する。静岡市立の近藤遼太郎主将(3年)は「秋の県大会で負けた相手。神様が用意してくれたと思った」。秋のリベンジで成長を見せたいと気合十分だ。

 伊東は来年度から伊東市内の3校と合併する。今夏が同校として最後の出場だ。白井亮次主将(3年)は「校名も校舎も変わってしまう寂しさはある。1回でも多く校歌を流したい」。

 シード校の主将らも気を引き締める。第1シードで、今春の東海大会覇者の浜松開誠館の静内龍之介主将(3年)は「目標は甲子園出場。東海大会優勝で、取り組んできたことは間違いないと思った。個人個人が今までやってきたことを発揮したい」と話す。

 昨夏の甲子園に出場した静岡は、加藤学園や駿河総合など実力校がひしめくブロックに入った。静岡の山岸廉尊主将(3年)は「相手は気にしていない。しっかり練習を積んで挑むだけ」。今春の選抜大会に出場した日大三島の加藤大登主将(3年)は「選抜では初戦で敗れ、悔しい思いをした。もう一度甲子園に行くために、全員野球で頑張りたい」と話した。(魚住あかり、黒田壮吉)

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 7月3日の開会式の選手宣誓に決まったのは東海大静岡翔洋の星野優輝主将(3年)だ。「正直、当たるとは思っていなかった。びっくりした」

 高校入学と同時に新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、練習や試合ができない時期もあった。3年ぶりの開会式で大役を務める。「いまは野球ができる喜びがある。宣誓には保護者や関係者への感謝の気持ちを込めたい」

 昨夏、チームは準優勝。自身はベンチ外だったが、スタンドから先輩が悔しむ姿を目に焼き付けた。「甲子園で勝つことを目標にしてきた」。10日に飛龍との初戦に臨む。(黒田壮吉)

Aブロック

 常葉大菊川、浜松西などノーシードの強豪校がひしめく。常葉大菊川は好投手の安西や三輪がチームを引っ張る。一冬越え、力強さを増した打線にも注目だ。浜松西は昨秋の県大会で4強入り。春の県大会で静岡と初戦で対戦し、接戦に持ち込むなど力がある。

 古豪の静岡商、富士宮北も上位争いに食い込む可能性がある。静岡商は昨秋の県大会で16強入りした。富士宮北もセンターラインを中心に守備に安定感があり、守り勝ちたい。

 実力校を迎え撃つのが第4シードに入った静清と第5シードの常葉大橘だ。静清は、主将の馬場がチームをまとめ、一丸となって戦う。常葉大橘はエース望月琉を中心に守り勝ち、頂点を目指す。

Bブロック

 浜松開誠館、御殿場西のシード2校が引っ張る展開になりそうだ。

 愛工大名電など強豪を破り、春の東海大会を制した浜松開誠館は勢いがある。守備、打力、投手力のすべて高いレベルでまとまっている。御殿場西は強肩と走力が自慢の捕手・久松が守備の中心だ。積極的な走塁でチャンスを広げたい。

 1回戦には聖隷クリストファーと静岡市立の好カードが組まれた。聖隷クリストファーは昨秋の東海大会で準優勝。静岡市立は高いチーム力を発揮し、昨秋の県大会で8強入りした。この勝者が浜松開誠館と対戦するなど注目の一戦だ。

 昨春の選抜大会に出場した三島南も注目だ。今春から監督が代わり、気持ちを新たに夏に挑む。

Cブロック

 昨夏の覇者でシード校の静岡が軸になる激戦区だ。静岡は3大会連続の甲子園出場を目指す。

 1回戦で磐田東と浜名がぶつかる。伝統校の磐田東は犠打で着実に走者を送り、走塁でチャンスを広げる。有力校の浜名も勝負強い打線で勝ち進みたい。

 昨夏に準優勝した東海大静岡翔洋と飛龍の1回戦での対戦は、接戦が予想される。どちらも守備を中心にした粘り強さが光る。

 他にも好投手を抱える駿河総合と加藤学園にも注目だ。駿河総合はプロ注目の左腕・原崎翔と右腕・原崎雄の投手陣がチームの中心。加藤学園も右投げ、左投げ、サイドなど投手の層が厚い。連合チームの熱海・新居・佐久間の奮闘にも期待したい。

Dブロック

 今春の選抜大会に出場した日大三島が頭一つ抜け、掛川東や藤枝明誠、桐陽が追う展開になりそうだ。

 甲子園を経験した日大三島は、成長したエース松永が投打の要。多彩な変化球で打たせて取る投球が強み。長打力があり、打線では中軸を担う。池口は勝負強い打撃でチームを支える。

 掛川東は春の県大会で創部初の4強入りを果たし、勢いに乗っている。夏に向けた体力作りが課題で、大会直前までトレーニングに取り組む。

 昨春の県大会で優勝した藤枝明誠も力がある。桐陽も粘り強い戦いで昨夏は8強入りし、「八回の桐陽」と呼ばれた。これらの実力校が日大三島に食らいつけるかが見どころだ。