「景観は大事な財産だ」 景勝地の眺め変わる風力発電計画に住民反発
根津弥
宮城、山形県境の蔵王連峰で関西電力(大阪市)が進める風力発電事業計画について、関電が25日夜、建設候補地の宮城県川崎町で住民説明会を開いた。町民からは景観への影響や騒音を懸念する声が相次ぎ、関電の説明姿勢にも批判が集まって紛糾した。
関電は蔵王国定公園周辺に風車を設置する計画だ。近くには景勝地の火口湖「御釜」があり、関電は展望台からの眺望が変化する可能性を認めている。
説明会には町民約130人が参加した。関電は宮城県の審査会での批判を踏まえ、国定公園内には風車を建てないと表明。最大で高さ約180メートルの風車を19基作るとした。風車と住宅の距離は最短で約1キロ、町立川崎第二小学校とは約2・2キロ。担当者は騒音に関し、「風車は800メートルぐらい離せば十分だ」とした。
スケジュールの目安として環境影響評価(アセスメント)を4~5年行い、約10年後に運転を始めるとした。電気は東北電力ネットワークに供給するという。
住民との質疑応答は当初、報…
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