「キャディーのおかげ」木村ツアー初優勝に涙 騒動起きた大会で

木村健一
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 (千葉・カメリアヒルズCC 6639ヤード=パー72)

 女子ゴルフのアース・モンダミン・カップは26日、最終ラウンドがあり、首位と6打差の9位でスタートした26歳の木村彩子が4バーディー、1ボギーの69で回って、スコアを通算4アンダーに伸ばし、プロ8年目でツアー初優勝を果たした。首位から出た、ささきしょうこは1バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの76と苦しみ、前週優勝の西村優菜と並んで通算3アンダーの2位。稲見萌寧は通算イーブンパーの7位だった。

 6打差を逆転した26歳の木村は優勝インタビューの途中で泣き出した。「キャディーさんのおかげで……」。2019年12月から師事するコーチの下で、一緒に練習してきた1歳上の坂口悠菜のことだ。

 強風が吹き荒れた大会の最終日前夜、一緒に作戦を考えた。風の影響を受けにくい低い球を打つ。グリーンの奥に行ってもいいから、攻める。自分たちのできることをやろう――。

 身長155センチの体から放つショットは飛ばなくても正確で、深いラフにつかまらなかった。磨いたアプローチも生きる。11番でグリーンエッジからの25ヤードがチップイン。14番もピンそばにつけてバーディーを奪い、トップに立った。

 15番で首位を知ると、口にした果物を吐きそうになるほど緊張した。「キャディーが気づいて、楽しい会話で和ませてくれた」。15番以降はボギーなしで初優勝を手にした。「小さくても飛距離が出ない選手でも勝てると証明できれば」

 プロテストに落ちた18歳の時、ゴルフ用品店でアルバイトをした。19年には賞金シードから漏れた。20年、坂口と組んだ国内メジャー大会は1打差で優勝を逃した。「2人で絶対勝ちたい」と誓っていた。

 選手ともめたキャディーがラウンド中にいなくなる騒動が起きた大会だった。木村と坂口はナイスショットで同じポーズを取り、バーディーで手を合わせた。優勝が決まると、抱き合って一緒に泣いた。木村健一

 2位のささき 4年ぶりのツアー優勝を逃す。「風が強くて、グリーンも硬く、ラフも伸びて4日間で一番難しいコンディション。コースにやられちゃった。悔しいの一言」