専門学校生が思い描く、30年後の男女共同参画 大阪市役所で展示

寺沢知海
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 内閣府が定める男女共同参画週間(23~29日)に合わせて、大阪市北区の市役所1階玄関ホールで、専門学校の学生たちが30年後の男女の姿を表現した「未来予想図」が展示されている。29日まで(土日は休み)。

 制作したのは、専門学校の市立デザイン教育研究所の1年生の学生43人。「育児」「家事」「介護」「就労」の四つのテーマに合わせ、段ボールで制作した人形のシルエットで未来の姿を表現している。

 このうち「就労」では、変身ベルトを腰に巻いた女性が徐々に大きくなるシルエットを展示。技術の発展で、男女の体力差などが無くなり、女性の職業選択の幅が広がる未来を表現している。

 学生たちは、授業の一環で今回の企画に参加。制作期間は約2カ月で、最後は放課後も残って作品を仕上げたという。

 企画した市男女共同参画課によると、制作過程の議論では学生から「技術が進歩しても、意識が変わらなければ、男女共同参画は進まない」との意見も出ていたという。中野泰志課長は「今の課題とどう向き合うのか。若い人の視点からのメッセージが展示されている」と話す。(寺沢知海)

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