USB紛失は「協力会社の委託先の社員」 市の委託業者、説明に誤り

小川聡仁、中塚久美子
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 兵庫県尼崎市の全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリーが一時紛失した問題で、市から業務委託を受けた情報システム大手「BIPROGY(ビプロジー)」は26日、メモリーを紛失したのを「協力会社の社員」と説明してきたのが、「協力会社の委託先の社員」の誤りだったと発表した。

 BIPROGYは24日の記者会見で、紛失したのは協力会社の40代男性社員だったと、企業名も挙げた上で説明していた。BIPROGYは「協力会社から聞き取る中で認識を誤った」としている。

 BIPROGYによると、尼崎市との契約書では、業務の一部を委託する際は市の許可を取ると記載していた。BIPROGYが今回の業務を協力会社に委託し、協力会社がさらに別の会社に委託していたことについて尼崎市は「紛失発覚後に初めて知った」と説明している。

 USBメモリーは21日、データ移管作業後にUSBメモリーを持ったままBIPROGY関西支社の社員と大阪府吹田市内で飲酒した男性が、帰宅時に路上で寝込んでかばんごと紛失。24日に同市内で見つかった。メモリーには約46万人分の名前、住所、生年月日のほか、住民税額や、児童手当生活保護の受給世帯の口座情報などが入っていた。(小川聡仁、中塚久美子

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    福田充
    (日本大学危機管理学部教授)
    2022年6月27日13時21分 投稿
    【提案】

    尼崎市個人情報USB紛失問題、システム管理を受注した企業が協力会社に下請け、さらにその協力会社が委託先に孫請け、その実態を尼崎市が認識していなかったという問題はこれまでも様々な自治体、官庁、企業で発覚してきた問題と全く同じ構造を持っており、

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    若新雄純
    (プロデューサー・慶応大特任准教授)
    2022年6月27日10時19分 投稿
    【視点】

    市の委託会社の協力会社の委託先の社員。誰が悪いのか、見事なほど曖昧だ。