第4回女性や若者に罰ゲーム強いる社会 深沢潮さんが語るアップデート法

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くらし報道部長・高山裕喜
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 「人生100年時代」といわれる長寿化の中で、結婚や家族、子育てをめぐる状況は多様化しています。この40年間で男女とも未婚や離別の割合が大幅に増える一方、人々の意識や社会の仕組みは戦後の高度経済成長期を引きずっているようです。どうすればアップデートできるのでしょうか。女性の生きづらさをテーマとする小説を書いてきた作家の深沢潮さんと論じました。

恋愛まで大変なことをしたくない?

 《高山》 内閣府がまとめた2022年版の男女共同参画白書によると、20代女性の約51%、20代男性の約66%が「配偶者、恋人はいない」と答えました。また、30代独身女性の約25%、30代独身男性の約27%が「結婚したくない」「できればしたくない」と回答しています。自分が20代だったころと比べて様変わりした印象です。

 《深沢さん》 私には20代の息子と娘がいますが、「結婚しなくちゃ」とか「何歳になるまでに彼氏を」とはそれほど強く思っていないようです。

 私たちの世代は恋愛至上主義でした。歌もドラマも恋愛ものばかり。つきあっている人がいないと人として未熟だとでもいうような価値観がすり込まれ、交際が目標でした。

 いまも、恋愛がないと生きていけないという人もいるけれど、たとえば「推し、燃ゆ」という小説があったように、「推し」がある人生が豊かで、異性に認められることだけが重要な価値ではないと考える人も増え、ボリュームが大きくなっている。価値観は多様になっています。

 現実としては、経済的な理由も大きいでしょう。恋愛に限らず、娯楽にもお金をかけない。私の息子は、恋愛について「お金がもったいないと思うことがあるんだよね」と言ったことがあります。オンラインゲームなどほかに楽しいことがたくさんあるから、恋愛はキラキラして見えないし、むしろめんどくさいこともある。一人の方がいいと思う人もいるでしょう。

 もちろん、キラキラした恋愛…

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