日本復帰の秋山翔吾、広島移籍へ 西武、ソフトバンクとの争奪戦制す
大リーグ・パドレス傘下のマイナー3Aエルパソを自由契約になった秋山翔吾外野手(34)が、広島への移籍を決めたことが分かった。27日、球団が発表した。関係者によると、今季を含めた3年契約で総額4億円程度とみられる。
2019年以来3年ぶりの日本球界復帰となる秋山には、古巣・西武とソフトバンクも獲得の意向を示し、各球団と交渉していた。
広島は24日に東京都内で約2時間の交渉。球団幹部は、秋山について「技術力と人柄の両方を兼ね備えている。若手が多いチームにもたらしてくれるものは大きい」と獲得に乗り出した理由を話していた。
背番号は「9」を提示する予定。広島ではかつて緒方孝市(前監督)や丸佳浩(現巨人)ら主力外野手がつけた番号で、現在は空き番となっている。
交渉を担当した鈴木清明・球団本部長は27日、報道陣の取材に応じ、秋山の印象について「人間性はみんなから聞いていたし、自分の考えをきっちりと言えるなと感じた」。前日に秋山本人から入団の連絡を受けたといい、「びっくりした。頭が真っ白になってしまった」と話した。
秋山は日米通算1476安打の実績や、日本代表として国際大会に出場するなど豊富な経験を持つ。鈴木本部長は「若い選手はポジションを争うことになるけど、余裕があれば野球の話もしてほしい。ちょっとしたヒントで殻を抜け出す選手もいるだろうから」と期待を寄せた。
広島の松田元(はじめ)オーナーは「本当にありがたい。私もとても喜んでいるけど、私以上に広島のファンの方が喜んでくれている。手本となる選手が来てくれることは、(広島の)選手にとって刺激を受けることであり、喜びを感じるのではないか」と話した。
秋山は20年に西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使してレッズ入り。昨季まで通算142試合に出場し、打率2割2分4厘、0本塁打、21打点。3年契約の最終年だった今季開幕前に戦力外となった。5月にエルパソと契約したがメジャー昇格はならず、6月16日に自由契約が発表された。
- 【視点】
秋山選手の決断の理由としては「契約年数が3年あったこと」「新しい環境で挑戦」などが報じられています。 一方で、広島カープの積極的な補強姿勢を評価したいです。 これまで自前の選手育成にこだわり、江藤智、金本知憲、新井貴浩、丸佳浩らFA
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