学校のお便り「読めない」、悩む外国人家庭 小さな情報も届けるには

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片田貴也
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 学校で、日本語指導が必要な外国籍の子どもが増えています。外国人保護者にとって悩みの一つが、学校からのお便りなどが読めず、内容が分からないことです。

 どう改善していけばよいのか。外国ルーツの子どもや保護者らを支援するNPO法人青少年自立援助センターの田中宝紀(いき)さんは、お便りをメールで送るなど、連絡方法の「デジタル化」をあげます。

 外国人保護者の支援の現状や課題を、詳しく聞きました。

大事な情報、見極めも大変

 ――外国人家庭には、どんな苦労がありますか。

 外国人保護者にとって、大きな悩みの一つが「お便りが読めない」ことです。

 日本語のお便りの中にアルファベットがあれば、そこから類推したり、数字があればお金が関係しているのかと心配して、私たち支援者に尋ねたりしてくることもあります。

 学校のお便りは枚数が多いだけでなく、時候のあいさつから始まって全体的に長いこともあり、要点がつかみにくいです。外国人がその中から、大事な情報を見極めるのも大変です。

 学校の先生にとっても、外国人保護者に連絡事項が伝わらないことが、大きな負担になっています。

コロナ禍でSOS出しづらく

 ――支援団体にたどりつかない方はどうしているのでしょうか。

 情報の内容がわからないまま、過ごしてしまう場合も多いです。

記事の後半では、今後問題になる外国人が分散して住む「散在化」から生まれる課題や、問題解決のためのデジタル化のメリットなどを詳しく紹介します。

 特にコロナ禍で、保護者会な…

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    田中宝紀
    (NPO法人青少年自立援助センター)
    2022年6月28日14時1分 投稿
    【視点】

    仕事柄、各地で海外ルーツの子どもの在籍する学校の先生方や教育委員会担当者とお話しさせていただく機会がありますが、学校の先生方の困り感や戸惑いも言葉の壁に起因するものが大半を占めていると感じています。同様に、外国人保護者の困っていることも「言

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    太田泉生
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=人権)
    2022年6月27日15時30分 投稿
    【視点】

    わたしが長く在勤した神奈川県内では、外国にルーツがある住民が特に多い地域があちこちにあり、公立学校や病院が多言語対応していたり、役所に外国語を話す職員がいたりといった取り組みが各地にありました。 大事な取り組みですが、当然ながら、その