中国念頭、インド太平洋へ関与呼びかけ 岸田氏、独など3カ国と会談

エルマウ近郊=池尻和生
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 主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するためドイツを訪問中の岸田文雄首相は26~27日、ドイツのショルツ首相とフランスのマクロン大統領、カナダのトルドー首相それぞれと会談した。ロシアのウクライナ侵攻について協議し、岸田氏は中国の台頭を念頭に「欧州とインド太平洋の安全保障は不可分だ」と強調。法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋」の実現を呼びかけた。

 岸田氏とショルツ氏は、ウクライナ侵攻への対応や、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を確認。日独関係については、外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の次回開催に向けて調整を進めることや安全保障協力の強化を確認した。

 岸田氏はマクロン氏との会談で、フランスがインド太平洋地域への関与を強めることに期待すると表明した。マクロン氏は「安全保障、経済など様々な分野で日仏協力を戦略的に強化したい」と応じた。両氏は強力な対ロ制裁とウクライナ支援を継続し、食料危機の影響を受ける国々を支援することで一致した。

 岸田、トルドー両氏の会談では「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、エネルギー安全保障や自由貿易の促進など六つの優先分野で連携するとした。(エルマウ近郊=池尻和生)