第4回香港社会、なぜこんなに分断された 過激化した衝突、重なった不幸

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 香港がこうなったのは、民主派が悪い――。中国共産党に近い親中派は、みなそういう。だが、弾圧を目の当たりにした市民は納得せず、香港社会は分断が進む。では、民主派から少し距離を置くようになった人から見ると、どう見えるのか。かつて民主党の副主席を務め、のちに政府幹部に転じた香港教育大の張炳良教授に聞いた。

 ――この25年で香港は大きく変わりました。

 「一つの国や社会が全く変わらないことはあり得ません。まず、中国が一国二制度を提唱した1980年代初めを振り返りましょう。英国統治のもと、香港は繁栄し、社会は安定していました。中国への返還で合意するにあたっても、香港の社会制度や公務員のシステムなどを残す方が中国に利益がありました。国際関係を維持し、改革開放を進めるためです」

 ――香港には高度な自治が認められました。

 「そうです。その後、状況は変わりました。香港では『香港人による香港統治』の考えが強まり、政府への要求を社会全体で行うようになります。英国統治時代になかったことです。香港独立を主張する勢力まで出てきた。北京は思ってもみなかったはずです」

「暴力革命」と呼んだ中国政府

 ――中国の考えはどうだったのでしょうか。

 「そもそも鄧小平は『西側諸…

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