【そもそも解説】災害級の熱中症対策 めまいや頭痛、吐き気に要注意

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聞き手・木村俊介
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 毎夏、多くの人が搬送され、「災害級」とも言われる熱中症。体温が上がり過ぎた状態は、命にかかわります。体の中で何が起きているのか、スポーツ活動の現場で熱中症になった場合の対処方法などを、中京大スポーツ科学部の松本孝朗教授に聞きました。(昨年6月の記事を再配信しました)

まつもと・たかあき

 1958年、福岡県生まれ。長崎大医学部卒。愛知医科大助教授などを経て、2005年から現職。専門は環境生理学。スポーツドクターでもある。

 ――熱中症とは、どういうものですか。

 「四つの病状の総称です。一つ目は『熱失神』。炎天下、じっと立っていたり急に立ち上がったりした時に起きます。夏場の朝礼で倒れるようなケースです。暑さによる皮膚の血管拡張に加え、血液が体の下の方にたまることで一時的な低血圧になり脳への酸素供給ができなくなる状態。横になると自然に回復します」

 「二つ目は『熱けいれん』。暑い中で運動をして足がつったことはありますか? それです。体温が上がると、汗を出して気化熱によって下げようとします。汗には塩分が含まれていますので、水分だけを取ると『低ナトリウム血症』になって筋肉が収縮しっぱなしになります。塩分を含んだスポーツドリンクなどを飲んで下さい」

 ――三つ目は?

 「『熱疲労』です。汗をたくさんかくと脱水症状になって血液の量が減ります。さらに、皮膚の血管拡張で脳に血液が届かなくなり、脳が悲鳴を上げている状態。頭痛や吐き気、めまいといった症状が出ます」

 「四つ目が『熱射病』。体温が40度を超えてオーバーヒートしている状態です。心臓や肝臓、腎臓などの臓器不全も起きてきます。40度を超えた状態が30分以上続くと命にかかわります。つまり、30分以内に40度以下にしないといけないということです」

 ――どうやって下げるのですか。

 「すぐに体温が下がるのは…

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