病気、けがとも闘った 函館大谷の2人「命守る職」目指す

阿部浩明
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 27日、高校野球南北海道大会函館地区Bブロック2回戦、函館工6―2函館大谷

 函館大谷の2人の外野手は、病気やけがとも闘っていた。

 左翼の嘉堂蓮音選手(3年)は、目が炎症を起こす難病がある。高2の時には突然、思うように体が動かなくなる運動障害「イップス」を発症し、1年間ボールが握れなくなった。この日の試合では「右目に霧がかかったようで見えづらくなることもあった」。飛球を捕りそこねる場面もあったが、九回まで懸命に打球を追った。

 中堅の湯浅瑛流選手(3年)は2週間前、練習中に捕球しようとして頭から突っ込んで左手首の靱帯(じんたい)を損傷した。激痛をこらえて出場し、テーピングをして「気合で守った」。1番打者の湯浅選手。得点打こそ出なかったが、六回裏には内野安打で出て、二塁まで進んだ。「逆転負けは悔しいけど、仲間と全力でやり遂げられてよかった」と晴れ晴れしい表情を見せた。

 両選手は、同じような将来の夢を描いている。それぞれ専門学校に進むつもりだ。「この3年間、困難に耐えて頑張った経験を忘れず、消防士や警察官など人の命を守る仕事をしたい」と声をそろえる。(阿部浩明)