入院した夜から混乱し大声をあげ続けた男性 昼夜逆転で眠れないのは

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松本一生
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 認知症の人で、昼と夜が逆転したかのように、何日も夜になっても起きていることがあります。何とか寝てもらおうとしてもうまくいかないと、一緒に暮らす家族ら周囲は、疲れてしまいます。なぜなのでしょう。そんなとき、どのように接したらよいのでしょうか。精神科医の松本一生さんが解説します。

どんな不眠か見分ける

 認知症の在宅ケアを続ける時、最も大きな影響を与えるのが睡眠に関することです。本人も昼夜逆転して眠れない状態が続くと、混乱から認知症が悪化します。一方、家族にとっても本人の昼夜逆転は介護ストレスとなって、介護者の疲弊につながります。今回は昼夜逆転に対して周囲のわれわれがどう対応するのが良いか考えましょう。個人が特定できないように細部に変更を加えて紹介します。

 認知症は「ものを忘れる」病気であると一般に知られていますが、脳が変化するために睡眠や覚醒のリズムにも影響が出ます。脳の働きが活発な「若いとき」には不眠などなかった人でも、認知症になると昼夜逆転が生じてくる場合があります。病気がなくても年をとると睡眠は短くなり、リズムが乱れやすくなって不眠傾向が出るため、どこまでが生理的反応(誰でも年をとると出てくる睡眠の傾向)なのか、どこからが認知症による睡眠障害なのか、見分けられると対応しやすくなります。

①神経性不眠…

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