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胃や腸に穴も 誤飲多発のマグネット 「対象14歳以上」明示を要請

寺田実穂子
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 強力な磁力を持つおもちゃ「マグネットセット」を子どもが誤飲し臓器に穴が開くなどの事故が相次いでいることを受けて、経済産業省は、子どもの手に渡らないよう商品説明による対策を講じるよう販売業者に要請した。24日付。

 マグネットセットは3~5ミリの強力な小型磁石を使ったおもちゃで球状や立方体のものがあり、互いをくっつけて遊ぶ。「知育玩具」などとうたい、海外製が主にインターネットモールで売られている。

 経産省は販売業者に対して、対象年齢を多くの製品で設定されている14歳以上とすることや、重大事故が発生していることを商品説明で明示するよう要請。さらに、「知育」や「教育」など、子どもが使うことを前提にした表現を用いないよう求めた。インターネットモールの大手運営会社7社に対しては、出品者に周知するよう協力を求めた。

 消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)が今年3月にまとめた調査報告書によると、子どもによるマグネットセットの誤飲事故は2017~21年に少なくとも10件あった。年齢は1~7歳で、すべての例で複数をのみ込んでいた。胃と小腸など異なる場所にとどまった結果、消化管を挟んでくっつくことで臓器に穴が開く例が多く、開腹手術や内視鏡による除去が必要となった。

 消費者事故調は事故予防のために法的な規制が必要だと経産省に提言している。同省は磁力の強さなどについて規制が可能か検討中としている。

 担当者は「非常に危険なのでお子さんに触れさせないよう、家庭でも注意してほしい」と話している。(寺田実穂子)