激増から揚げ専門店「仁義なき戦い」 異業種も参入、早くも淘汰の波

有料会員記事

森下香枝
[PR]

 テイクアウトを売りにしたから揚げ専門店が全国で激増し、「仁義なき戦い」を繰り広げている。コロナ禍で定着した「家飲み」を追い風に、異業種からの参入や大ヒットした韓流ドラマの影響も人気を下支えした。しかし、出店ラッシュと物価高が逆風となり、淘汰(とうた)の波が押し寄せている。

 東京都世田谷区千歳台の住宅街。3月にオープンしたから揚げのテイクアウト専門店「鶏笑 千歳台店」のキッチンで、岩崎進店長(39)が慣れた手つきでから揚げを揚げていた。

 から揚げの聖地とされる大分県中津市から取り寄せた「秘伝」のしょうゆダレに、国産若鶏を漬け込む。注文を受けてフライヤーに肉を入れると、香ばしい匂いが漂い、こんがりときつね色のから揚げができ上がった。人気はムネとモモの骨なしミックス。100グラム前後で330円ほど(税込み)だ。

駅から300メートル、6店ひしめく

 岩崎さんはイベントや撮影用の貸しスタジオ会社の営業マンだった。コロナ禍で利用が減り、会社はから揚げ店のフランチャイズ(FC)経営に乗り出した。岩崎さんに飲食店の経験はない。全国で鶏笑のFC280店を展開する「NIS」(大阪)の指導で、衛生管理者の資格を取り、約10日間の調理研修を受けて店長になった。

から揚げ専門店は10年間で10倍に激増し、東京都内の駅前では、6店が並ぶ激戦になっていました。そんな中での輸入肉の高騰。「仁義なき戦い」の行方を、記事の後半で詳報します。

 以前は弁当店だったビル1階…

この記事は有料会員記事です。残り1679文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら