6月11日午後4時すぎ、元気な男の子の産声が上がった。和歌山県有田市の有田市立病院の分娩(ぶんべん)室。母の川端理恵さん(30)は「無事に生まれてくれてよかった」。喜びとともに、ほっとした。
有田市の隣町の有田川町に家族で住んでいる。昨年10月に妊娠がわかった時、車で30分ほどの市立病院は産婦人科医不在のため、分娩ができなかった。なので和歌山市の県立医科大付属病院に通った。早産の可能性があると医師の診断を受けた。週1回、通院し、早産予防の注射を受けた。医大まで1時間ほど自分で運転する。途中で渋滞にも遭う。「不安でしかなかった」
分娩再開、現れた救世主
産婦人科医の平野開士(はる…
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