国会議員との「内輪もめ」、立憲県連が訴訟取り下げ「参院選中で…」

立憲

宮脇稜平
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 立憲民主党階猛・衆院議員(岩手1区)に対し、旧国民民主党岩手県連の資金を返金していないとして、立憲県連が損害賠償を求めた訴訟をめぐり、県連は27日に県庁で会見を開き、同日付で訴訟を取り下げたことを明らかにした。

 訴訟は、県連が2020年10月、階氏が旧国民県連の資金3千万円を自身の政治団体に移したまま返金していないとして、3300万円の損害賠償を求めたもの。盛岡地裁は双方に和解を呼びかけたが成立せず、7月には証人尋問が行われる予定だった。

 取り下げた理由について、県連代表の横沢高徳参院議員は会見で、「参院選が行われている中で、これ以上続けるのは望ましくないと判断した」と説明。資金については、「(階氏側で)適切な判断がなされると信じている」と述べた。

 参院選岩手選挙区には5人が立候補しており、立憲現職の木戸口英司氏(58)と、自民新顔の広瀬めぐみ氏(56)が、激しく競り合っている。

 木戸口氏は6年前、都市部を中心に票を積み上げて当選。広瀬氏は盛岡市出身のため、木戸口氏は今回、勝敗のカギを握る盛岡市で票を伸ばせない恐れがあり、訴訟を取り下げることで、階氏に支援を求めたい考えとみられる。

 横沢県連代表は「(階氏が)選挙に協力していただけるのであれば、非常に心強い」と期待をみせた。

 訴訟の取り下げを受け、階氏側の代理人はコメントを出し、再び提訴できる「取り下げ」ではなく「放棄が筋である」としたうえで、「紛争の最終解決に至らないおそれがある」と指摘。「取り下げに同意するかどうかについて慎重に検討する」とした。(宮脇稜平)