27日、北京市で始まった中国共産党北京市代表大会の報道を巡り、波紋が広がった。同市の党機関紙である北京日報が、北京市トップの蔡奇・市党委員会書記の発言として「今後5年、ゼロコロナを堅持する」との方針を伝えたためだ。SNS上で批判が広がると記事は修正され、幹部が釈明に追われる展開に。ゼロコロナ政策への市民感情に敏感な状況が浮き彫りになった。
会議は、秋の党大会を前に各地で開かれる重要な手続きで、5年間の活動を総括し、党大会に出席する代表を選出する。北京市では30日まで開かれる。
同紙は、午前に始まった蔡氏…
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- 【解説】
冨名腰記者ご自身も「中国の場合、この手の記事は何重にもチェックが入って発表されるはず」「記者のせいにするのはかわいそう」とツイッターでコメントされているように、これは蔡奇氏(北京市委書記)の突発的な不規則発言や記者の要約ミスなどではなく、し