パンを残す1歳児 理由に気づいた母は「子育て」が毎日楽しくなった
都内在住の主婦・まちまたさん(31)は、1歳2カ月の息子を育てている。
息子の体重が思うように増えず、離乳食作りには四苦八苦。
パンがゆに始まり、フレンチトースト、パンにたまごボーロを混ぜたものなど、いろいろ試した。
パンがベースの料理が多かったのは、朝はパン食にしたかったからだった。
保育園が決まったら働きに出たい。でも、朝はきっと忙しくて、ご飯を準備する時間は限られる、と思っていた。
◇
今年の4月、1歳を過ぎたのを機にロールパンを与えたら、息子はえらく気に入ってくれた。
特に、コストコで売っている36個入りの「ディナーロール」がお気に入りに。
ところが、2週間ほど経つと、食べかけをこっちに差し出すようになった。
怒っている顔でもないし、イヤそうなわけでもない。口を横一文字にして、眉毛を少し下げている。
「満腹かな、それとも飽きちゃったのかな?」と思いながら受け取ってテーブルの隅に置く。
すると時々、横目でチラチラとそれを見ていた。
そんな日々が2カ月ほど続いた6月中旬。
捨てるのはもったいないと思って、渡されたパンをパクッと食べた。
「ほら、こんなにおいしいのにもったいないよ」
そんなつもりの行動に予想外の反応が返ってきた。
息子の顔がパッと明るくなっ…
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- 【視点】
育児は親が子どもを支えていると思いがちですが、逆に、子どもによって親が支えられていることもあります。現代の日本で子どもを育てることは簡単ではありません。しかし、子どもの成長を目の当たりにし、報われる瞬間があることを改めて教えられる記事でした