NATOとの連携強化で中国牽制 岸田首相、首脳会合に出席

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野平悠一
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 岸田文雄首相は29日午後(日本時間同日夜~30日未明)、訪問先のスペイン・マドリードで、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に「パートナー国」として出席する。日本の首相としては初めて。軍事的に台頭する中国を念頭に、「ウクライナは明日の東アジアかもしれない」としてNATO諸国との連携を訴える。

 岸田氏は、ロシアのウクライナ侵攻で国際秩序が揺らぐなか、法に基づく「自由で開かれたインド太平洋」の重要性を主張する。日本を発つ前の25日夜、記者団に「この機会を捉えてNATOとの連携を新たなステージに引き上げたい」と強調した。

 中国による尖閣諸島周辺での領海侵入や東シナ海でのガス田開発といった現状を伝えたうえで、NATO諸国と結束して「力による一方的な現状変更はどの地域であっても認められない」とのメッセージを打ち出し、中国を牽制(けんせい)したい考えだ。

 日本とNATOはこの10年間で接近した。2013年にNATOのラスムセン事務総長(当時)が来日し、日NATOの間で「共同政治宣言」を発表。「グローバルな安全保障上の共通の課題について緊密に協力する決意」が示された。

 安倍晋三首相(同)は14年にNATO本部で演説し、「中国の対外姿勢、軍事動向については我が国を含む国際社会の懸念事項」と名指しで批判。自由や民主主義などの価値観を共有するNATOは「必然のパートナーだ」と強調した。

 同年にNATOとの間で「国…

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