京都・五山の送り火、今夏はくっきりと 3年ぶり本来の形に

永井啓子
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 お盆に迎えた先祖の霊を送り出す伝統行事「京都五山送り火」(8月16日)が、3年ぶりに従来の規模で実施される。主催する京都五山送り火連合会が28日、発表した。

 五山送り火は京都の夏を彩る風物詩で、京都市左京区の如意ケ嶽(にょいがたけ)に「大文字」をともした後、東から西へ「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」が次々と点火され、闇夜に文字や図形が浮かび上がる。

 一昨年と昨年は新型コロナウイルスの影響で、点火する保存会員らの密集や、見物客の混雑を避けるため、火床(火をともす場所)を大幅に減らして実施。おなじみの文字や図形は見られなかった。

 連合会の岡本芳雄会長は、「ようやく本来の形で点火できることになり、火床の組み上げなどの技術の伝承の意味から、非常に喜ばしい。市民の皆さんからも『今年こそ全面点火を』と期待の声が多く寄せられていた。コロナ対策に留意し、頑張って点火したい」と話した。(永井啓子)