第4回認知症介護1人に年350万円 家族が担う「隠れコスト」減らすには

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石川友恵
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 「お米の炊き方を忘れてしまった」「寝室で排泄(はいせつ)してしまった」。記者(27)の祖母(87)も認知症を抱えている。祖母は現在介護施設に入所しているが、当初はデイサービスなどを利用しながら自宅で生活していた。勤めていた母(58)は祖母を介助するため仕事を早退したり、休みをとったりしていた。介護サービスをうけるための行政手続きから部屋の温度管理まで。症状が進行するほど、その頻度も高まった。

 65歳以上の高齢者で認知症があるのは約602万人――。政府が2020年時点について推計した数字だ。高齢者の約6人に1人が認知症という計算になる。母のような親を介護しながら働く人が増えると、どんな影響が出るのだろうか。

 家族を在宅で介護した時間を賃金に換算し、医療や介護の費用などとあわせて、認知症(アルツハイマー型)にかかる総費用を算出した研究がある。国際医療福祉大医学部の池田俊也教授(医療経済学)らが昨年5月に発表した。

 研究では18年時点の国民健…

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    辻外記子
    (朝日新聞編集委員=医療、健康)
    2022年6月30日15時0分 投稿
    【視点】

     昨年、アデュカヌマブという薬が話題になったことをおぼえているでしょうか。新しいタイプのアルツハイマー病の治療薬で、病気の進行を防ぐことができるのでは、と大きな期待を集めました。ただし値段が高いため、費用をどう負担していくのかも論点の一つで

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    清川卓史
    (朝日新聞編集委員=社会保障、貧困など)
    2022年6月30日11時13分 投稿
    【視点】

     全世代型社会保障構築会議が5月にまとめた中間整理においても、「家庭における介護の負担軽減」は柱の一つに掲げられています。認知症の人が増え、「独居」「老老」世帯が増えて家族の支える力が弱っていくなかで、「介護の社会化」はますます重要になって

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