公明党の山口那津男代表はBSフジの報道番組で、防衛予算を増額する際の財源について、「基本的には税だ。国債は借金であり、安易に頼るべきではない」と述べた。政府・与党は来年度に防衛予算を増やす方針だが、財源は未定。予算案を編成する年末にかけて焦点となる。
番組は27日夜にあった。山口氏は、他の政策分野でも国債を発行しないようにしているなか「防衛だけやるというのは、国民の理解を得るのはなかなか難しいのではないか」との見方を示した。防衛予算の規模については「対国内総生産(GDP)比1%程度で軍事大国化しないという流れに乗ってきた基本的な方針がある」と指摘。「国際社会からある程度信頼を得ている。そこを崩すようなことを一気にやるのはかえってまずい」と述べ、大幅増額論を牽制(けんせい)した。
防衛予算の財源をめぐって自…
【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら
- 【視点】
防衛力の強化が防衛費の増額にすり替わっていることに、少し感度を高めておきたいと思います。財源の問題もしかりですが、それ以前に何にどれだけのお金を使うのか、どのような戦略で防衛力を高め、日本の安全をより強固なものにしようというのか。その中身の
- 【視点】
参院選の争点の一つである防衛力強化。与党があいまいにしている財源について、自民党幹部からは国債(借金)にも頼るという発言が出ていますが、公明党の山口代表が「安易に頼るべきではない」という考えを示しました。防衛力強化に財源面からどれだけ制約