「聖地」で勝てば勝つだけ人々を救える 実家を爆撃されたテニス選手

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稲垣康介
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 母国がロシアの容赦ない爆撃を受け続けるアンヘリナ・カリニナ(ウクライナ)の訴えは切実だった。

 27日にロンドン郊外のオールイングランド・クラブで開幕したテニスのウィンブルドン選手権。女子シングルスで2回戦進出を決めた後の記者会見で、彼女が語気を強めた瞬間があった。

 「私にとって、勝つか負けるかでは大違い。なぜなら、私は家族だけを助けているわけではないから。重圧なんかではない、ここでプレーするのは名誉なこと。勝ち進めば、より多くのお金がもらえる。より多く支援ができる」

 祖母、祖父はロシア軍の占領地域に取り残されているという。

 武器を持ったロシア兵に囲まれ、避難することができない状態だそうだ。

 祖国への支援も続ける。「私はスーパースターではないから出来る範囲で。私がプレーするための、とても大きなモチベーションになっている」

 ウィンブルドン選手権が今大会、ウクライナに軍事侵攻したロシアと、その同盟国ベラルーシの選手の参加を認めなかったことが議論を呼ぶ。

 「この状況で客観的に物事を見られないから、その質問には答えられない」と前置きをした上で、カリニナは続けた。

 「多くの人が殺され続けてい…

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